建築する。このことが、社会と人間におよぼす効果を憶うとき、ある種の怯えにも似る孤独をおぼゆるのは、建築家としてわたくし一人だけではあるまい。その責は、余りにも遠く、厚く、重い。
社会は烈しく流動し、多元化している。加えて、人間の尊厳もより高く要求される。このような時代が求める正しい建築空間とは、どう認識されるべきか。機能と人間性とのぶつかり合いは、どう纒まるべきか。また、つとに盛んな工場生産と、現場生産との組み合わせのいわゆるエンヂニヤリングは、どう処理されるべきか。当面する設計行為を通しての設問は、実に、多岐多様を極める。
ここに、多くの理解者と協力者のもとで、これらを秩序づけようとするわれわれスタッフの思考と執拗な追及の精神が、そのまま、社会文化充実の方向につながることを信じつつ、この地に、一つ一つ築き建築家としての職責を確実に果たしてゆきたい。
1974. 夏 熊 谷 記
会社概要
代表者 | 代表取締役 熊谷平一郎 「建築家の仕事」 |
資本金 | 1,000万円 |
業務 | 建築に伴う諸計画の設計ならびに工事監理 |
登禄 |
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沿革
S28.01 | 創業(個人) 田川市伊田新橋通3501-3において、 熊谷和幸建築設計事務所を開設発足する。 |
S34.12 | 株式会社熊平(代表取締役熊谷平治兵衛)と合併、 熊平建築設計事務を併設する。 |
S47.12 | 福岡事務所開設 |
S48.04 | 株式会社熊平建築設計事務所に改組改称して 現在に至る。 |
S60.10 | 資本金を100万円から400万円に増資する。 |
H07.03 | 資本金を400万円から1,000万円に増資する。 |